12月6日。
私にとって人生最大の大勝負の日だった。支持を取り付けた。
吹けば飛ぶような中小零細企業の経営者にとって「社運を賭けた」挑戦は、最適な(そして、ほとんどの場合、ギリギリの)タイミングで行われるようだ。半年におよぶ下準備。いまは「ほっ」としている。ただ、「ほっ」としている。
首都圏へ技術者を派遣できる体制が整い、いよいよ明日(12月7日)、1名出発する。まるで「宇宙戦艦ヤマト」を見送るような気持ちだ。彼の努力によって、このシマで継続的にシステム開発できる基盤ができるとすれば、じつに素晴らしいことだ。
雇用の場の少ない、このシマで新たな仕事ができること。機会を頂いたN社Y社長のご期待にお応えできるよう、結果を出していこう。
盟友というべき友人が健康問題のため、職を去ることになった。正直、ショックだった。彼もまた、このシマで起業家を支援してきた人物だ。
私自身、彼には相当に応援して頂いた。
経営者として、心がつらいとき・誰かに相談したいとき、彼ほど親身に相談に乗ってくれた方はいない。彼への最大の恩返しは、弊社が一人前の企業・当たり前の企業となることだ。道は険しいが、かならず、そうなる。企業としての成長・人としての成長を通して、このシマでもできるということを実証していく。
意欲的なビジネスマンが、しばらくシマを離れることになる。塞翁が馬。バイタリティあふれる彼のことだから、大きく成長することだろう。彼の成長を心から祈りたい。
生き抜く力。
物事に一喜一憂せず、生き抜く力が欲しいと願い、ややもすれば、よこしまな想いに心とらわれてきた。でも、このシマで生き抜く力が欲しいのだ。
このシマで生きてゆきたい。この想いこそが、私の、そして、このシマで暮らしている、ほとんどの人たちの想いだろう。心ならずもシマを離れることがあっても、いつかは帰る・帰れるものだ。「帰る」ことを願っていればこそ、帰れるものだ。