奄美ICTの前田守のブログです。「奄美でもできる。奄美だからこそできる道がある。」と信じています。
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2月17日の講習
 昨日(2月17日)は、奄美大島信用金庫の坂元部長と、奄美群島振興開発基金の実氏をお招きして、さまざまなお話をして頂きました。以下、簡単にまとめてみますので、受講生のみなさんは、きちっと復習をしてくださいね。


 ●奄美群島振興開発基金 実氏

 奄美群島は米軍の直接統治などの歴史背景、また外海離島の環境から、特有の地域性があり、この地域を振興していくためには、金融支援が必要。この政策にそって、奄美群島振興開発基金が存在する。開発基金と最も近い存在は、北方領土対策協議会等である。

 開発基金の特徴を述べると、融資できる限界がある(最大で7千万円)政府系金融機関には、それぞれの役割があり、規模に応じて、利用する先を決定して欲しい。(一例として、黒糖焼酎の工場の整備などは日本政策投資銀行さんなどを利用)

 開発基金の業務には大きく分けて保証業務と融資業務がある。開発基金の融資では「連帯保証人」が必要。連帯保証人には「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」がないので(つまり、債務者が返済できない状況になれば、連帯保証人はいやおうなく返済の義務が生じる)軽はずみな気持ちで連帯保証人にはなるべきではない。また、安易に「連帯保証人」をお願いするべきでもない。

 中小企業の方々は計画書を作成するのは苦手だが、事業計画は「口頭」で話すだけでなく、資料として紙に書いて欲しい。市場調査は非常に大切。資金計画のうち、長期収支見込がポイントとなる。

 融資の際の条件(?)として

 第一に「信用」・・・単なる実績だけではない。創業何年か。資本金が増えているか減っているか。仮払金などで裁判費用などを捻出していないか。対外的な「信用」をチェックする。

 第二に「返済財源」・・・減価償却と利益が財源。

 第三に「担保や事業の社会的な貢献度」

 これらに加えて、経営者の人的資質・社内の有能な人材の有無をみる。特に「経営者の資質」。たとえば、従業員の流動性が高い会社は、業績とは関係なく、慎重になる。従業員の働きやすい会社(=成果が出る会社)は、流動性が低い(離職率が低い)

 優柔不断な経営者ではダメで、中小企業の場合、ワンマン体制のほうが成果を出しやすい。だが、ワンマンすぎて(上意下達すぎて)社員が萎縮し、社長の独断専行ばかりが目立つ場合には、(融資を行う開発基金として)経営指導を実施することもある。

 事業計画を策定する時点で、当初から単年度黒字を重視しない。むしろ、創業赤は当然といってもよく、3年後を目処に経常利益を出せるようであれば、問題はない。無理な計画を立てるよりも、きちっと達成できる数字で計画を立てて欲しい。

 現在、開発基金の融資担当は4人体制である。国金出身者や銀行出身者もいて、日々、融資のあり方を研究している。

 提言として、上海と奄美の交流。また団塊の世代(700万人)と奄美の交流。

 創業計画書などのフォームの紹介。その他、実際の融資先企業等の事例紹介。


 ●奄美大島信用金庫 坂元部長

 国内の経済情勢は、中央は景気が良いが、地方はまだ不景気を脱していない。奄美大島信用金庫は、地域密着型金融機関として、地場の中小企業を育成していく方針である(広く地域社会に貢献していくのが信金の理念)

 「面倒見の良いあましん」を目指していきたい!

 創業支援融資の流れ(窓口などで相談)

 1.開業のための準備が出来ているか → 開業動機・目的・地域のニーズを満たしているか等。

 2.開業する業務の経験や知識を持っているか。

 3.(身近な)家族の理解を得られているか。

 4.立地条件

 5.セールスポイント → 競合相手に打ち勝てるか。

 6.計数概念をもっているか → 通常は売上を高くみて、費用は低めにみる(売上は低め、費用は高めにみてほしい)

 7.自己資金は用意しているか → 300万円程度の小口融資の際には、あまり気にしない。1000万円前後になると、最低でも総事業費の20%は自己資金を用意して欲しい。

 8.事業計画(とくに資金計画) → 一つの指標として、物品販売業では粗利益率20~30%。売上の5%が当期純利益であれば充分すぎる資金計画である。


 9.融資申し込み

 審査のポイント1 資金使途は有効、かつ最小限の借入か?
 審査のポイント2 事業計画が達成可能か?

 10.経営者の資質をチェック → 融資案件を進めるなかで、経営者の資質を言動から得る。

 11.許認可が必要な事業かどうかのチェック。

 以上を総合的に照らして、融資商品のチェック。

 奄美大島信用金庫は代理貸し付けも行っている。政府系金融機関と協調融資もある。創業時に使える融資として「チャレンジャー」(融資率80%)


 事業の失敗の共通点

 1.事業計画が甘くて失敗した。
 2.自己資金の不足から「借入負担が重くて」失敗した。
 3.受身の営業・優柔不断な経営で失敗した。

 質問:創業時の自己資金はどれぐらいあればよいか?
 回答:業種によるが、小口資金なら自己資金がなくてもうまく行く事もある。

 質問:資金計画の作り方が分からない。
 回答:(決算書が読めるという前提で)逆算で、返済財源として利益を出し、そこから、必要な売上高をさぐる方法もある。


 その後、懇親会で、坂元部長・実氏を交えて、ざっくばらんに交流。名刺交換。


 <注意:前田>融資を受けるというのは、自己責任で返済をしなければならないということです。可能なら無借金経営に越したことはありません。融資を受けることでレバレッジ効果が大きいと判断できれば、積極的に利用しても良いでしょうが、守勢にたった際には早めに手を打つ決断力が経営を左右します。「ざるでは水はたまりません」売上が高ければ貸せる時代ではありませんので、ご自分の事業をきちっと見つめてください。
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by DrMaeda2005 | 2006-02-18 16:09 | 人材育成研修
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