Hさん、Mさん、Yさんが真剣に議論されていますので、私も参加させてください。非常に嬉しい限りです。この点を名瀬市IT企業塾の受講生が真剣に考えてくださること。発表してくださることに感謝します。
ドラッカーは、マネジメントの役割を定義して、以下の3つの点をあげています。この3つは異なる問題でありながら、ひとつも欠くことができません。
1.自らの組織に特有の使命を果たす。
2.仕事を通じて働く人を活かす。
3.社会の問題について貢献する。
Hさんいわく
> 一流大学を出て
> 一流会社に就職して
> 3ヶ月で辞める時代
私自身が、そのような時代に身を置いてきた者として言えば、90年代に価値観のシフトが起こったように思います。この転換期にITが及ぼした影響は、はかりしれません。多様化する価値観も、突き詰めれば、個々人が情報収集をしやすくなった結果ではないでしょうか。
画一的な(ステレオタイプな)価値観は、多くの場合、情報が限定した経路でしか入手できない時に起こりがちです。学校の先生が「優等生」の理想を打ち出しても、いまの生徒がついていかないのは、生徒の情報源が多様化しているからでしょう。
おなじように企業においても、私は「ボス」企業と「リーダー」企業があるように感じてなりません。感覚が鋭い方は、この一言でお分かりになるでしょう。
奄美において、私たちが目指すべき企業はどちらか。名瀬市IT企業塾でみなさんにお伝えしてきたとおりです。
仕事を通じた自己実現。
仕事によって得られる自己成長。
仕事によって得られる社会との連帯感。
「社会は一人ひとりの人間に対し、自分は何か、何になりたいのか、何を投じて何を得たいのかを求める。この問いは、役所に入るか、企業に入るか、大学に残るかという俗な問題に見えながら、実は自らの実存にかかわる問題である」
「今日の問題は、選択肢の少なさではなく、逆にその多さにある。あまりに多くの選択肢、機会、進路が、若者を惑わし悩ませる。」
いまのみなさんがあるのは、結果、みなさん自身の問題です。公務員は給料が多いから良いとか、個人事業主は(家計と経営が分離されていないので)金回りが良いとか、学校の先生は(好きな)学問をしているから良いとか、現時点で、他者の生活(他山の石)との比較をしてもどうしようもありません。
目指すべきは、現在から未来へ。
未来は「現在とは」異なります。断絶の向こう側にあります。しかし、未来は現在から出発しています。
竹田陽一先生や栢野克己先生は、多くの経営者を分析し、中小企業の経営に「学歴」は関係ないと断言しています。私もそう感じています。一方、成功を持続する経営者のほとんどは「学んで」います。
学ぶスタイルも多様です。
視覚によって、聴覚によって、直感によって。
本を読んでも、セミナーに行っても、現場(職場)で仕事を通じてでも。
名瀬市IT企業塾のような「場」が持てて、私は本当に幸せです。時代を(奄美を)突き動かしていきましょう。これからもどうぞよろしくお願いします。
仕事の最大の報酬とは、何か?
追伸:
本日より@やっちやばの2階の施設工事が本格化しました。詳しくは、@やっちやばブログで。