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奄美ICTの前田守のブログです。「奄美でもできる。奄美だからこそできる道がある。」と信じています。
by DrMaeda2005
奄美市IT企業塾の途中経過その2
 こんにちは。
 @やっちやばの前田です。

 今日は研修開始1ヶ月~2ヶ月までの紹介をします。明日は、年内のまとめをしますね。

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第2回(開始2ヵ月後の事業報告書から抜粋)
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 研修開始後1ヶ月が経過し、受講生は打ち解けた雰囲気で研修に参加できるようになった。研修内容は次第に実践的かつ高度になっているにも関わらず、自己の経営改善・強化のため、活発な意見が飛び交う充実した内容となっている。

 ホームページ制作に関しては最初の関門である「絶対パス・相対パス」などの運営の知識も充分に習得できた。受講生は簡単なホームページであればHTMLタグをエディターを利用して手書きで書ける段階になっているため、来年から始まる制作実技が楽しみである。

 受講生はホームページの自社制作を行い本格的なインターネット販売ができる日を待望している。従って、小さな成功体験を踏ませ、この意欲をますます高めるよう配慮しながら研修を実施していく所存である。

 受講生はITと経営をバランス良く学ぶ中で、特にマーケティングに対する認識が大きく変化しはじめている。学んだことを試さずにおられないという積極的な経営意欲が湧き上がっており、吸収した知識やノウハウを次々と実践し、成果を収めている。

 研修に参加した当初は、閉店(事業撤退)を考えていたピザ店「ピザリコ」はエリア開拓戦略を採用した。この戦略は同店の起死回生のカンフル剤となった。ポスティングチラシのレスポンス率は6%を越し、連日ピザが完売する盛況である。

 27歳の女性1名で苦しい経営をしていた同店は、研修参加後わずか60日足らずにもかかわらず、常用1名、パート1名の雇用を行い、今後、携帯サイトとの連動で更なる売上増をはかるとともにパート雇用を拡充していく予定である。

 「アジアン雑貨・奄美の民芸品販売店トゥラン」はIT企業塾で学んだ技術を活用し、DMハガキを制作し、効果的なダイレクト・マーケティングを実現するため、顧客情報の収集等をはじめたところである。

 奄美群島を代表する柑橘農家「平井果樹園」はIT企業塾で学んだプロモーション戦略の一環として地元新聞広告を活用し、新しい柑橘「奄美はるみ」を完売させることに成功し、既存の奄美ポンカン・奄美タンカンへとつなげる営業の流れを確立できた。

 同果樹園は、この経験によって島外商圏でもプロモーション次第で早期に進出できる自信を得るとともに、あらためてプロモーションの重要性を認識したところである。

 奄美大島を代表する水産物卸会社「名瀬水産株式会社」は島外の休眠客へダイレクトメールとテレマーケティングを併用した営業を行ったところ、レスポンス率30%を記録し、経営強化に大きな手応えをつかんだところである。

 同社は経営基盤がたいへん安定しており、インターネット販売チームを中心とした新規雇用創出に大きな期待ができるものである。

 その他、奄美地域を代表するリゾート施設「ばしゃ山村」は島外商圏への通信販売に乗り出したところレスポンス10%近い注文を得た。奄美特産品の通販にも関わらず、非常に高い客単価を記録しており、今後の事業のIT化とあわせ、社員のモチベーションは大きく高まっている。

 農業資材を扱う「南西産業」は奄美群島内の農家向けに通信販売を行ったところ10%を越す注文を得た。「タハラメガネ」「エステシュペール」「ブティック四季」「大野商会」「ぶどう館」等もさまざまな取り組みを始めている。

 連日テレビ報道で取り上げられるように奄美地域の経済状況は厳しいものの、IT企業塾メソッドを導入した自動車整備工場が、地元で展示販売会を行ったところ、1日で新車が7台も販売できた事例紹介を紹介したことで、受講生の多くは「奄美でもできる」という確信を持つに至った。

 このように本研修は日を追うごとに受講生が成果を発揮しはじめ、一部ではあるが、奄美地域の雇用創出に貢献しはじめた。今後も奄美地域の雇用環境の改善に資する研修であるよう最大限の努力をしていきたい。
by drmaeda2005 | 2006-12-25 14:55 | 人材育成研修
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